ウォークインクローゼットなのに歩けない!物置状態を回避する工夫。
●ウォークインクローゼットなのに歩けない!物置状態を回避する工夫。
ご意見ご感想・ご要望など、何でもお待ちしております(^^)/
2014.03.10
Category - 収納, 間取りプランニング[居室編]
住宅プランネットからのお知らせを受け取る方法
こんにちは!間取り集で暮らしを提案する、住宅プランネットです。
Facebookで皆様に最新のメッセージを届けさせていただいております。
下にある「いいね!」を押していただきますと、情報がもれなく届きますよ!
『せっかくウォークインクローゼットを作ったのに、物置状態になって使いにくい!』
なんてことありませんか?
新築でお家を建てるとき、誰もが検討する憧れのウォークインクローゼット!
全体の洋服が見渡せじっくりと洋服を選べるので、特に女性に人気の収納ですが、
実は、「ついつい色々と増えてくるものを詰め込みすぎて気づいたら通路部分にも物が!」
という状況に陥る可能性があるのです!
今回は、そんな状態を回避するウォークインクローゼット間取りの工夫をご紹介します。
なぜ物置状態になってしまうのか?
『なぜ物置状態になってしまうのか?』
それは、物がどんどん増えて収納面積すべてに物を置いてしまうからです。
壁面クローゼットは、居室と収納が扉で空間分離がされていますから、
“ここは収納スペース” “ここは居室スペース“ と自然と境界線ができています。
では、ウォークインクローゼットはどうでしょう?
通路部分と収納部分に境目はありません。
床に線も引いていなければ、オープンなので扉もありません。
“なんとなく通路” と “なんとなく収納” と空間分けしています。
また、壁面クローゼットに比べてウォークインクローゼットの方が広い!
というイメージが強いので、
『こんなに広いウォークインクローゼットを作ったのだから入るだろう』
と、収納スペースが広いという安心感から物が増えていくのだと思います。
ですので、物が増えてくるとちょっとずつちょっとずつ通路部分に物が寄り添ってきます。
手前の収納に普段使うもの、奥の方に普段はあまり使わないものを置くので、
奥の通路部分から少しずつものを置いて通路ではなくなってしまうのです。
歩けるウォークインクローゼットにする!5つのポイント。
では、どうしたらよいのでしょうか?
具体的な対策は、5つ!
1.あえて通路をつくらない!
2.突き当り部分にも収納できるようにする!
3.物を増やさない!
4.通路には通路としての機能を持たせる!
5.ウォークインクローゼットをウォークスルークローゼットに変更!
では、順番に見ていきましょう!
1.あえて通路をつくらない!
これは、2畳の大きさのウォークインクローゼットの場合ですが、
収納部分を両側に作るのではなく、横と奥に作る方法です。
両サイドに収納がある場合、奥の方に収納スペースがあるのでついつい物を置いてしまう可能性がありますが、正面と右(もしくは左)に収納スペースを設けた場合、収納部屋に一歩入っただけで体さえ正面か横に動かせば物が取れるので便利です。
デメリットとしてはコーナーの収納部分が使いにくいので、
帽子やカバンなどの小物の置き場所や反対側の部屋から使える小物収納にするとよいですね。
2.突き当り部分にも収納できるようにする!
“突き当りに収納スペースがあると、通路を通らないと物が取れない!”
という状況をあえて作ります。
そうすることで、通路には物が置かれなくなりますね。
3.物を増やさない!
これは永遠のテーマですね!
使っていないものは仮置きしておいて一ヶ月くらい過ごし、
使わなくても不便でなかったかを確認!
不便でなければそれはなくてもいいものと判断し、処分することを選択しましょう!
4.通路には通路としての機能を持たせる!
当たり前のことなのですが、冒頭でも申したように、
ウォークインクローゼットの中は、
“なんとなく収納” と “なんとなく通路” に分かれています。
ですので、収納部分と通路部分を目で見て把握できるように分けるという方法を考えてみました。
①床材を分ける
②見切り部材をつける
③収納部分と通路部分に段差をつける
この中で一番実用的なのは、③収納部分と通路部分に段差をつける でしょうか。
段差があることで、一目で通路スペースと収納スペースが把握できます。
収納部分と通路部分の役割分担ができ、収納部分のモノがなんとなく通路側に出てくることはありません。
靴を並べておいておけば、ウィンドウショッピングのように洋服と合わせて靴を選べます。
また、段差ができることで、収納部分に通路部分のホコリが入ってきません。
5.ウォークインクローゼットをウォークスルークローゼットに変更!
先ほどの段差をつけずに『ココは通路ですよ』と自然と頭に焼き付ける方法が、
“ウォークインクローゼットではなくウォークスルークローゼットを設置する!”
です。
ウォークインクローゼットとは、
内部を人が入って歩けるスペースがある収納です。
一方、ウォークスルークローゼットとは、
内部を人が入って歩け、通り抜けできる収納です。
通り抜けできるので、出入り口は2か所になります。
違いとしては、通り抜けできるかどうか!
通り抜けできるということで収納の真ん中が通路になるので、
物を置いてしまうとつながっている部屋に行けなくなります。
ですので、通路には自然と物を置かなくなりますね。
次回は、
ウォークインクローゼットをウォークスルークローゼットにした場合の間取りをご紹介します!