住宅間取りプラン集”ハウスプラン100”で、快適に暮らす家づくりの間取りを提案する住宅プランネット
生活をしていて余計なものが見えないように、すっきりと片付いた状態の家にして欲しいとの要望でした。
そこで、家の中の収納は機能的に使いやすいようにし、リビングはスッキリと広く使えるような空間レイアウトにしています。
日常生活の動線の中で億劫にならず自然とできる収納配置を考え、家族皆が片付ける習慣が身につくような収納上手なお家です。
比較的土地が狭かったため、駐車場は縦列タイプの配置となりました。
家自体の外観デザインは、シンプルながらも窓の配置をアクセントにし、バランスのいいスッキリしたデザインとしています。
外観パース 斜め右から
玄関庇は通常の屋根勾配ではなく、鋭角にして先を尖らせて断面をなくし、よりシャープなイメージに仕上げました。
道路側は北側方向になるので、窓を広く設けることよりもデザインを重視しました。窓の大きさは比較的小さめに設定をしましたので、外部から見られにくくプライバシーが保たれますね。
1階平面プランの特徴としましては、スッキリと片付く収納配置とそれに伴って確保できた広々リビングです。
平面プラン 1階
まず初めにダイニング部分ですが、ご主人様と奥様の食事をする時間帯が異なるため1人ずつで食事をすることが多く、特にダイニングテーブルは必要ないとのことでした。そのため、ダイニングテーブルを置くスペースは設けず、キッチンの前にダイニングカウンターを設置し、食事をするというスタイルとしました。
その分、住宅の広さ31坪という広さの割に、リビング空間をとても広く確保することができました(リビング13.2畳 ストリップ階段下部分の面積を除く)。リビング上部には広い吹き抜けがあり、より広さを感じられる開放的な空間となっています。
食事中に交わす家族皆での会話は難しそうですが、その分リビングでの家族のふれあいが有意義なものになりそうですね。
次に、スッキリと片付いた収納上手になるための、収納の配置を考えます。
外出先から帰ってきた時にスムーズな流れとなるように、日常の動線を吟味して収納位置・各部屋のつながりを考えました。
まず、外出先から帰ってくると靴を脱ぎっぱなしにせず指定の場所に収納するように、ウォークイン型のシューズクローゼットを設けました。左右に靴棚がたくさんあるので、自然と靴を収納するようになります。
次に、コートを帰ってきてすぐに収納できるように、シューズクローゼットに続けてウォークインクローゼットを設置しました。コートだけでなく、毎日の身支度のカバンやハンカチ・ティッシュ類など、持っていくことが同じもの(決まっているもの)を置いておくと、忘れることがなくなりますね。
その後、手をすぐに洗えるように、洗面所を続けて設置しました。頭で考えずに自然と手を洗う習慣が身につきます。
一般的な行動順序というものがあるのかもしれませんが、人それぞれで毎日の行動は違うものです。朝一番に歯を磨く人もいれば、朝ごはんを食べてから歯を磨く人など一概には言えません。
毎日の自分の行動の順番・動線を振り返って考えてみると、自然と自分に合った間取りが見つかるものかもしれませんね。
2階平面プランの特徴としましては、広々とした吹き抜け空間と、その吹き抜けに隣接したご主人様の書斎スペースです。
平面プラン 2階
書斎スペースは、吹き抜け空間から家族の声や気配を感じながら作業ができます。2階廊下の一角にありながらも、頻繁に家族が通る通路ではないので、集中して作業することができるスペースとなっています。
子供部屋は北側に二部屋つなげて設置しました。子供部屋は南側に設置しなければいけないのでは!と考えがちですが、勉強をするには北側の均一な採光が最適なのです。
遊ぶときなどは、リビングで家族と一緒に遊んだり、友達同士で公園などで遊べば、子供部屋が南側でなければいけないという理由はなくなってきますね。
バルコニーへは吹き抜けに接した廊下を通って行きたいという要望でした。吹き抜けに接した廊下が、渡り廊下のような雰囲気を漂わせており、お好みだそうです。
もしそういった要望がなければ、廊下部分の面積を主寝室に含め、主寝室は6畳ではなく8畳にしていたことと思います。
間取りの一つ一つに理由があるなぁと、改めて実感しますね。
内観の雰囲気は、シンプルでモダンな雰囲気に!という要望でした。
空間をより広く感じられるように、床は明るめの色の床材(イメージ的にはメープル材)にし、扉を濃くしてモダンな雰囲気に仕上げました。
その後、床材をウォールナットにしたいとの要望がありました。シンプルモダンの雰囲気は変わらずそのままでとのことでした。
床はウォールナットということで濃い色なのでモダンの雰囲気は床材で出し、扉は白にしてスッキリとシンプルにしたパターンを改めて作成しました。
内観パース リビング
内観パース リビング
玄関から入ってすぐの、階段登り口付近から見渡したリビング全体の雰囲気です。
上部が吹き抜けのリビングは、とても開放的な空間を醸し出しています。ダイニング・キッチンオープンにつながっており、より広がり感を演出しています。
ご家族の声が今にも聞こえてきそうな雰囲気ですね。
内観パース ダイニング・キッチン
内観パース ダイニング・キッチン
ダイニングカウンターからリビングを見たところです。
ダイニングカウンターはキッチンから簡単に配膳でき、結構便利に使えます。街の喫茶店のカウンターの雰囲気を醸し出しています。
また、通常ダイニングテーブルだとどちらかの席側がTVが見えにくことが多いですが、この間取りの場合はダイニングでの食事中やキッチンでの調理中でも、TVを自然体で見ることができますよ。